東三河スタートアップ推進協議会とは?

東三河地域において、スタートアップ支援に係る様々な活動を行っている企業、大学、行政機関等により構成。地域発のスタートアップの創出と、地域に適したスタートアップ・エコシステムの形成を目的としています。

設立にあたって

 東三河地域は、全国でもトップクラスの生産量を誇る農業や、自動車関連を始めオンリーワン技術のモノづくりも盛んな工業、三河港や交通の要衝という有利な立地条件を生かした商業とバランスの取れた産業構造を有しております。

 しかし、AI、IoT等デジタル技術の加速度的な進展により、本地域の産業構造も大きく変革することが想定されます。

 こうした状況下において、本地域の強みを生かしつつ新しい事業領域への進出・転換や事業革新、地域課題の解決に資する新事業等の創出など、イノベーションの創出に向けた地域企業の活動が不可欠であり、それを支援する新たな仕組みづくりが求められています。

 愛知県では、2018年に、スタートアップを起爆剤として、絶え間ないイノベーションを創出させる土壌形成を、新たな産業振興施策として打ち上げ、スタートアップの中核的な支援拠点である「STATION  Ai」の整備を進めるとともに、スタートアップなどが生み出されていくスタートアップ・エコシステムの形成を進めています。

 この愛知県の施策を、本地域の産業や経済活力の維持・発展に生かしていくため、本地域におけるスタートアップ・エコシステム形成の機運醸成と新事業の創出・育成に向けた地域支援拠点の在り方等について、地元の経済団体や支援機関、大学、行政等の参加を得て、2020年5月に設立した「東三河スタートアップ・サテライト支援拠点検討プロジェクトチーム」や、その後の2021年5月に設立した「東三河スタートアップ推進体制準備協議会」において協議を進めてまいりました。

 1年半に及ぶ検討を経て、本地域のスタートアップ支援機関の連携によるシナジー創出を核に、地元の産業界、大学、行政のリソースをスタートアップの支援等につなげていく体制が整いましたので、このたび「東三河スタートアップ推進体制準備協議会」を解散して、ここに「東三河スタートアップ推進協議会」を設立し、東三河地域発のスタートアップの創出及び東三河地域に適したスタートアップ・エコシステムの形成を目的とした活動を展開することで、新産業の創出など東三河地域の産業経済の活性化を図ってまいります。

活動内容について

<目的>

東三河スタートアップ推進協議会は、東三河地域において、東三河地域発のスタートアップの創出と、東三河地域に適したスタートアップ・エコシステムの形成を目的とする。

<取り組み>

  1. スタートアップの創出・育成の機運醸成に関すること
  2. STATION  Aiとの連携に関すること
  3. 地域のスタートアップ支援機関同士のリソース等の相互活用によるシナジー創出に関すること
  4. 東三河地域のスタートアップの域外展開への支援、域外のスタートアップ等との交流及び誘引に関すること
  5. 推進協議会の活動の広報及び情報発信に関すること
  6. 前各号に掲げるもののほか、東三河地域におけるイノベーション創出に資すると認められる取組に関すること

用語の定義について-

スタートアップ 革新的なビジネスモデルを用いて急成長を目指す企業及びその創業者、 並びにその候補者であって、企業内起業家、第二創業者及び地域課題を起業により解決しようとする者をいう。
東三河地域に適したスタートアップ・エコシステム スタートアップを支援の対象とし、 新事業創出の活発化により、起業家を継続的に生み出す仕組みをいう。
STATION Ai 愛知県が名古屋市昭和区鶴舞地内において、2024年10月の開設に向け整備するスタートアップ中核支援拠点をいう。
イノベーション 新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことをいう。